はだてい

シミ、しわなどの肌や脱毛の悩みを解決する、女性のための美容サイト

コラム

ヒト脂肪由来幹細胞とはどんなもの?その働きは?基礎からまるわかりガイド

投稿日:

「再生医療」や「アンチエイジング」という言葉が、いろいろなメディアで取り上げられています。

その中で、ヒト脂肪由来幹細胞という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。

専門的で難しそうですが、再生医療や美容外科に興味がある方なら、知っておいて損はありません!

ここでは、
ヒト脂肪由来幹細胞が何なのか、
どんな働きをするのか、
どんな分野で使われているのかを、基礎から分かりやすくまとめました。

ヒト幹細胞って何?

ヒト幹細胞って何?
そもそも幹細胞とは何なのでしょうか。

普通の細胞は、同じ種類の細胞に限られた回数だけ分裂することができます。
例えば、皮膚細胞は皮膚細胞に数十回分裂することができますが、神経や血液の細胞になることはできません。

これに対して、幹細胞とは次のような細胞です。

ポイント

分裂して幹細胞を作ることができる

分裂して別の種類の細胞を作ることができる

無限に分裂することができる

つまり、他の種類の細胞に何度でも分裂できる特別な細胞なのです。

さらに詳しく

幹細胞の種類

幹細胞の種類
幹細胞には、次の表のようにいくつもの種類があります。

幹細胞
ヒト幹細胞 動物由来幹細胞 植物由来幹細胞
成体幹細胞 ES細胞 iPS細胞
造血幹細胞
神経幹細胞
間葉系幹細胞
など

人がもととなる細胞のことをヒト幹細胞とよびます。

ヒト幹細胞にも種類があり、成体幹細胞は人体にもともと存在する幹細胞、ES細胞とiPS細胞はヒトの細胞へ手を加えた人工的な細胞です。

さらに詳しく

ヒト幹細胞は何になれるか

ヒト幹細胞は何になれるか
ヒト幹細胞はそれぞれどんな細胞になれて、どこに存在しているのでしょうか。
一覧にまとめてみました。

種類 なれるもの どこに存在するか
造血幹細胞 赤血球・白血球・血小板などの血液細胞 骨髄など
神経幹細胞 脳・脊髄などの神経組織 脳など
間葉系幹細胞 皮膚・骨・軟骨・心筋・脂肪細胞 脂肪など
ES細胞 何にでもなれる 人工的な細胞
iPS細胞 何にでもなれる 人工的な細胞

このように、人の体内にもともとある成体幹細胞は、なれる細胞に限りがあります。
一方、人工的なES細胞とiPS細胞はどんな細胞にもなれるのです。

ポイント

万能そうな人工幹細胞ですが、まだまだ歴史が浅いため、実際に医療現場で実用化されているのはほとんどが成体幹細胞です。

さらに詳しく

脂肪由来のヒト幹細胞とは?

脂肪由来のヒト幹細胞とは?

体のいろいろな部分に幹細胞がありますが、皮下脂肪など脂肪の中にも存在しています。
それが脂肪由来のヒト幹細胞です。

脂肪由来幹細胞の特長

脂肪由来幹細胞には次のような特長があります。

ポイント

  • 採取しやすい
  • 培養しやすい
  • 含まれる幹細胞の数が多い
  • 間葉系幹細胞のため、中胚葉系の細胞を作ることができる

それぞれを詳しくみていきましょう。

採取しやすい

採取しやすい

皮下脂肪にも存在する脂肪由来幹細胞は、美容外科でも行われる脂肪吸引などで採取することができます。
局所麻酔であれば、30分ほどで採取することができるので、身体に大きな負担がかかりません。

幹細胞を培養する前提であれば、大量に採取する必要もないので、高齢でも痩せている方からも採取が可能です。

培養しやすい

培養しやすい

脂肪由来幹細胞は増殖スピードが早く、培養しやすいのも特長です。
少しの脂肪組織から、たった数週間で1,000,000~10,000,000個まで増やすことができます。

含まれる幹細胞の数が多い

含まれる幹細胞の数が多い

脂肪組織1gから、およそ5,000個もの幹細胞が摂取できます。
これは、骨髄由来の幹細胞に比べて500倍の量です。

間葉系幹細胞のため、中胚葉系の細胞を作ることができる

間葉系幹細胞のため、中胚葉系の細胞を作ることができる

脂肪由来幹細胞の95%が、中胚葉(ちゅうはいよう)由来の間葉系幹細胞(かんようけいかんさいぼう)です。
そのため、脂肪由来幹細胞は、皮膚や骨、軟骨、心筋、脂肪細胞などになることができます。

中胚葉とは

ヒトの受精卵は細胞分裂し、3つの層に分かれます。
外胚葉、中胚葉、内胚葉、この3層がそれぞれ分担して組織や器官を作っていきます。

  • 外胚葉:脳、目、神経組織、表皮、毛髪など
  • 中胚葉:骨格、筋肉、循環器泌など
  • 内胚葉:消化器、気管支系など
脂肪由来幹細胞の可能性

最近では、脂肪由来幹細胞から中胚葉系以外の細胞も作れる可能性があるといわれています。
例えば、外胚葉系で脳を構成するグリア細胞や、内胚葉系の肝臓細胞などです。

これによって中胚葉系だけでなく、より多くの病気やケガに効果が出る可能性があると期待されています。

脂肪由来幹細胞とはどんな働きをするの?

幹細胞はいろいろな細胞を作ることができる、ということが分かりました。

では、脂肪由来幹細胞は実際に体内でどんな働きをしているのでしょうか。

ホーミング効果

ホーミング効果

脂肪由来幹細胞を含め、幹細胞にはホーミング効果という機能があります。

これは、キズついた組織や器官からのSOS信号をキャッチし、そこへ移動するというものです。

集まった幹細胞は、およそ3ヶ月かけてキズついた部分を補充します。

ホーミングとは

ホーミング=Home+ing
日本語で帰巣性。
目的となる場所に誘導されて集まっていくことをいいます。

骨髄損傷の患者に対し、脂肪由来幹細胞を投与した海外の医療機関によると、
投与した脂肪由来幹細胞のうち、ホーミング効果で13%が損傷箇所に集まったと発表されています。

さらに詳しく

脂肪由来幹細胞を使った研究と実用化

脂肪由来幹細胞は、実際にどんな研究や医療に使われているのでしょうか。
代表的なものをご紹介します。

整形外科と脂肪由来幹細胞

整形外科と脂肪由来幹細胞

さきほどお伝えしたように、脂肪由来幹細胞から骨や筋肉をつくることができます。

そのため、骨や軟骨の再生研究が盛んに進められています。

ヒトへの治験も進められています。
例えば変形性関節症の患者さんに対し、脂肪由来幹細胞を点滴などで投与して関節組織修復するというものです。
また、培養した脂肪由来幹細胞を、すり減った軟骨組織へ直接移植するという研究も進められています。

変形性関節症とは

関節が変形することによって起こる病気。
加齢や膝の使いすぎで、関節に痛みが生じます。

再生医療には、加齢が原因で起きる症状を根本的に改善できる可能性があります。
そのため、高齢化社会の日本で、現在とても注目が集まっています。

美容外科と脂肪由来幹細胞

美容外科と脂肪由来幹細胞

顔や乳房へ施術して、形をよくする美容外科。

ヒアルロン酸注射やシリコンバッグ、脂肪注入など方法はさまざまですが、
脂肪注入は脂肪細胞の定着が難しく、効果が長続きしないことが課題になっていました。

近年、脂肪由来幹細胞を混ぜて注入すると、脂肪細胞の定着率が上がることが分かってきました。
これによって、乳房を切除した方の乳房再建のためや、豊胸、乳房や顔のアンチエイジングなど、さまざまな目的で脂肪由来幹細胞の移植が行われています。

東京大学医学部でも美容外科が開設され、脂肪幹細胞移植の治験が進められたり、
一部の施術は高度美容外科医療として認められたりと
脂肪由来幹細胞の実用化が始まっています。

高度美容外科医療とは

高度な技術を用いて行う美容外科医療のこと。
厚生労働省によって指定されています。

まとめ

まとめ

現在、世界中で脂肪由来幹細胞の実用化が進められています。

あらためて、脂肪由来幹細胞の特長をおさらいしてみましょう。

ポイント

  • 採取しやすい
  • 培養しやすい
  • 含まれる幹細胞の数が多い
  • 間葉系幹細胞のため、中胚葉系の細胞を作ることができる

このメリットを利用して、再生医療はもちろん、女性に嬉しい美容の分野でも発展が期待されますね。

関連記事

一緒に読まれている記事

1

皆さんこんにちは!はだてい編集部の「てい」です♪ ふと鏡を見た時に、頬や目元にシミが増えてるとがっかりしたことありませんか? 私ももう30代…シミのケアにはかなりこだわってます。 皆さんにも効果的なシ ...

2

人間は老いというものからは逃れることができません。それは誰もが実感していることですよね。でも肌だけはその老いから逃れることができるとしたら。。。その方法を知りたいと誰もが思いますよね! そこでご紹介し ...

no image 3

皆さんこんにちは、初めましての方は初めまして!田所りんごです☆ 私には一人っ子の可愛すぎる!娘とステキな彼氏がいます♪ 二人のためにもキレイでいたい…と言う訳で、美容には興味津々! 日々色々な美容法を ...

-コラム

Copyright© はだてい , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.