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コラム

ヒト幹細胞はアトピーの改善効果に期待できる?医療とコスメ情報を調査!

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アトピー肌でお困りの方には朗報です!

アトピーのせいで定期的に皮膚科に通わなくてはいけなかったり使ってみたい化粧品はヒリヒリして使えなかったりしているという方は意外と多いように感じます。

今、注目されているヒト幹細胞がアトピーにも良いという研究結果が出ていて、少しずつ実用化されているようなんです。

そこで、今回は「ヒト幹細胞×アトピー性皮膚炎」に注目して治療法や化粧品での効果について紹介したいと思います。

この記事を書いたのは…

緒方えり

日本化粧品検定1級・美容ライター

1989年生まれ。 大学卒業後は、大手製薬会社の化粧品事業部で5年半勤務。化粧品検定1級を取得。現在はNYで、化粧品の豊富な知識を生かして化粧品関連の執筆や監修を行う。趣味は、アメリカの美容や健康に関する記事を読んで情報を収集すること。

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の概念

「日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診断ガイドライン」によると、

「アトピー性皮膚炎は、憎悪・寛解を繰り返す、瘙痒(そうよう)のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー要因*を持つ。」
引用:日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン

このように定義されています。

つまり、表面的な症状としては乾燥する、湿疹が出るなど多少異なっていても、かゆみを伴い、繰り返すものであればアトピー性皮膚炎皮膚炎と診断されることが多いようです。

ちなみにアトピー性皮膚炎の定義の中の「*アトピー要因」とは、

①家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)
②IgE抗体*を産生し易い要因

引用:日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン

のことです。

遺伝的な要因もあるようですね。

ちなみに「*IgE」は、免疫グロブリンEというタンパク質で、これがアレルゲンと結合すると、炎症などのアレルギー反応が起こってしまうわけです。

乳児期のアトピー性皮膚炎

乳児期のアトピー性皮膚炎

ただ、卵やミルクに対するIgE抗体があっても、消化器官がしっかり機能して食品に含まれるタンパク質がアミノ酸まで分解されれば、アレルゲンにはならないと言われています。

子どもが1歳半前後でアトピー性皮膚炎が一旦落ち着いてくるのは、消化器官が発達して、食物アレルギーがあまり関係しなくなるためであると考えられます。

幼児期〜大人のアトピー性皮膚炎・難治性アトピー性皮膚炎

幼児期〜大人のアトピー性皮膚炎

最近の研究で、アトピー性皮膚炎には肌のバリア機能を保つのに必要な「フィラグリン」というタンパク質の遺伝子に以上があることもわかってきています。

このフィラグリンというのは、最終的に角質の細胞内で保湿を司る天然保湿因子(NMF)になるものです。

つまり、フィラグリンに異常が生じると、肌表面の潤い成分も不十分なものとなり、乾燥炎症痒みなどのトラブルにつながってしまうわけです。

さらに、アトピー性皮膚炎の方は、何らかの原因でセラミドを分解する酵素が多く、細胞間で水分を逃げないように閉じ込めているセラミドも少ないということも言われています。

アトピー性皮膚炎に幹細胞が注目されている理由

アトピー性皮膚炎に幹細胞が注目されている理由

今、アトピー性皮膚炎の新たな治療法として、ヒト幹細胞が注目を集めています。

この新しい治療法について詳しく見ていきたいと思います。

ヒト幹細胞とは?

幹細胞

まず、今注目のヒト幹細胞とは何かについて少し触れておきたいと思います。

ヒト幹細胞は、人間の体内から採取される希少な細胞の一つで、細胞の生成、再生、修復を促すものです。

ヒト幹細胞についての詳しい情報は下記の記事を参考にしてみてください。

関連記事

なぜヒト幹細胞が注目されているの?

ヒト幹細胞が今注目を浴びている理由は、これまでのように炎症を予防したり抑える治療法とは根本的に異なるためです。

対処療法的なケアではなく、皮膚の炎症と痒みを誘発するタンパク質の出現自体を抑えることができます。

ヒト幹細胞は医療や化粧品の分野で応用され始めているんです。

ヒト幹細胞を応用した医療分野でのアトピー性皮膚炎の治療とは?

ヒト幹細胞を応用した医療分野でのアトピー性皮膚炎の治療

それでは、具体的にどのような治療法があるのでしょうか。

まだ研究中の治療法もありますが、今回は、すでに実用化されている治療法を取り上げます。

点滴による投与

間葉系幹細胞の点滴

もともと人間の脂肪や骨髄、歯髄、胎盤、臍帯の中には間葉系細胞と呼ばれるものが存在しています。

これは、多様な細胞に分化できる能力があるものです。

まず、自分の中に存在する間葉系幹細胞を採取し、培養して数を増やします。

その後、点滴静脈注射により体内に戻します。

この間葉系幹細胞が、アトピー性皮膚炎に大きく関与している皮膚の炎症と痒みを誘発するタンパク質を抑えてくれます。

直接皮膚に塗る投与

直接皮膚に塗る投与

これは直接、ヒト幹細胞の培養した上澄み液を塗る治療法です。

このヒト幹細胞を培養した上澄み液は、アレルギー反応で傷ついた皮膚の組織に浸透していきます。

そして障害を受けている細胞に栄養を与え、皮膚組織を修復してくれると言われています。

実際に幹細胞の培養した上澄み液を症状の出ている皮膚に塗り、皮膚症状が軽減した例もある*ようです。

*『身近になった再生医療-幹細胞を利用したインターナルアンチエイジング-』吉田治著/徳間書店/2012年/p.55より

ヒト幹細胞でアトピー治療をする際に気を付けたいこと

ヒト幹細胞でアトピー治療をする際に気を付けたいこと

ヒト幹細胞での治療は、まだまだ新しい治療法で、行っている病院も決して多くはありません。

従来の治療法に比べてコストもかかります。

だからこそ、希望にあった病院やドクターを見つけるのは簡単ではないと思います。

注意点

事前にインターネットなどで病院や治療内容を調べる

不安なことは電話で問い合わせてみたり、実際に看護師や医師に相談する

治療法や幹細胞の安全性など納得いくまで説明を聞いてから治療を受ける

ヒト幹細胞コスメはアトピー肌の改善に期待はできるのか?

ヒト幹細胞コスメはアトピー肌の改善に期待はできる

これまで、医療分野でのヒト幹細胞の活用についてお伝えしてきました。

また最近ではヒト幹細胞培養液を使った化粧品もどんどん登場しています。

病院での治療は費用がかさんでしまうので、化粧品でアトピー性皮膚炎にも効果があれば助かりますよね。

実際に化粧品で、アトピーの改善は期待できるのでしょうか。

ヒト幹細胞化粧品には培養液が使われている

ヒト幹細胞化粧品には培養液が使われている

まず、最初に抑えておきたいのが、よく「ヒト幹細胞コスメ」とも言われますが、実際に配合されているのはヒト幹細胞の「培養液」です。

主に化粧品に使われるヒト幹細胞は、厳格な基準をクリアしたドナーの太ももなどの脂肪から採取されます。

それをいくつもの安全性に関わる検査をクリアしながら培養して作られたものが「ヒト幹細胞培養液」となります。

ちなみに正式名称は「ヒト脂肪細胞順化培養液エキス」です。

つまり、ヒト幹細胞コスメには「幹細胞」自体は入っていないんです。

「培養液」にするメリットとしては、このようなことがあります。

・この培養液こそに、肌の美肌成分を生成、修復、再生させてくれる成長因子が含まれていること

・ヒト幹細胞自体が入っていないので、体が拒絶反応を起こしたりガンの心配もないこと

ヒト幹細胞コスメのうたわれている効果とは

ヒト幹細胞コスメのうたわれている効果

ヒト幹細胞コスメで謳われている効果としては主に「エイジングケア」。

さらに詳しく

ちなみに、化粧品の広告に「エイジングケア」と表現されている場合、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」の基準に則って、「エイジングケアとは年齢に応じたスキンケアのこと」という注意書きがあります。化粧品は医薬品ではないのでシワやシミに効果があると表記できないためです。

同様に、アトピーに効果があるともはっきり明記することができないようになっています。

化粧品はあくまで肌を美しく見せるものであり、疾患を改善するものではないという位置付けだからです。

確かに、医薬品に比べると、化粧品は副作用がないとされている分、効果実感も緩やかです。

とはいえ、医療分野でヒト幹細胞培養液を患部に塗ることでアトピー性皮膚炎が改善されたという例もあるので、ヒト幹細胞培養液以外に肌に合わないものが入っていなければ、試してみる価値はありそうです。

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口コミなどでヒト幹細胞コスメでアトピーの症状が改善の声も

口コミなどでヒト幹細胞コスメでアトピーの症状が改善の声

実際に、アトピー性皮膚炎の症状にヒト幹細胞コスメを使ってみたという口コミ情報がないか調べてみました。

 

大手口コミサイトでの情報

大手口コミサイトでの口コミ

大手口コミサイトの「@コスメ(アットコスメ)」で紹介されているヒト幹細胞コスメの口コミからアトピーに関係がありそうなものをピックアップしました。

・「肌荒れも修復してきたような気がします。」
・「肌に肌にできていた炎症が一気に収まって嬉しかったです。」
・「前は肌トラブルが絶えなかったのが、最近はとってもコンディションがいいです。」

引用:@コスメ

 

ブログでの情報

ブログでの口コミ

島根県で鳥取でシャンプーやトリートメント、ストレートパーマ液の研究をされている美容室レーブさんのブログによると、肌荒れがひどかった方が、ヒト幹細胞コスメを使い始めて劇的に肌が改善された様子を写真付きで紹介されていました。

さらに詳しく

その他にも、個人のブログには写真付きでビフォーアフターを紹介しているものも多く、幹細胞コスメでアトピー性皮膚炎が改善できた人も多いようです。

ヒト幹細胞コスメを使用する際に気を付けたいこと

ヒト幹細胞コスメを使用する際に気を付けたいこと、洗顔

化粧品は医薬品に比べるとリーズナブルでリスクも低いので手が出しやすいですよね。

そうは言っても、ヒト幹細胞コスメはそうでない化粧品と比べるとお値段は高めですし、肌に合わない可能性もゼロではありません。

注意点

事前に口コミサイト等で口コミを調べる

成分のことなど不安に感じることはメーカーや販売員に問い合わせる

幹細胞培養液以外の成分で自分の肌に合わないものがないか確認する

可能であれば、サンプルを試してから選ぶ

*肌に合うか非常に心配な方は二の腕で使ってみるのもおすすめです。

 

アトピー肌の従来の治療やケアってどのようなもの?

アトピー肌の従来の治療やケアってどのようなもの

ヒト幹細胞によるアトピーの治療やケアについてまとめましたが、ここで従来の治療法やケアの概念についてもまとめておきたいと思います。

クリニックでは

クリニック

アトピー性皮膚炎の場合、肌のバリア機能が低下している状態です。

そこに花粉などのアレルゲンが付着すると、炎症が起こり、痒みなどの症状を引き起こします。

さらに痒みが我慢できずに皮膚を掻いてしまうことで、さらに皮膚の状況が悪化し皮膚のバリア機能が破壊されてしまいます。

このように悪循環になってしまうので、症状が悪化する原因やアレルギーを起こす物質を可能な限り除去する治療法がとられることが多いようです。

例)
保湿外用剤:皮膚を乾燥から防ぐ
抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤:皮膚の痒みを抑える
ステロイド外用剤・タクロリムス外用剤:皮膚の炎症を抑える

化粧品では

化粧品

アトピー性皮膚炎に対して、化粧品などのセルフケアではこのようなポイントがあります。

・アレルゲンとなる物質を取り除き肌を清潔に保つ
・保湿によりバリア機能を補い、皮膚を柔らかく保つ
・紫外線を防ぐ

特に常に「保湿」を心がけることで乾燥や痒みの症状に対処できます。

アトピー性皮膚炎に対して用いられる保湿剤

保湿

アトピー性皮膚炎に対しての保湿剤としては、

・セラミド配合のもの
・尿素配合のもの
・ワセリン

などが古くから使われてきました。

アトピー性皮膚炎の場合、化粧品の成分にもアレルギー反応を起こすことがあります。

一般的に「植物由来の成分が豊富に含まれた化粧品」などは肌にも優しく保湿効果も高そうですが、アトピー性皮膚炎の人には配合されている成分の数だけリスクがあるとも言えます。

もちろん、個人の肌に合っているものであれば問題ありませんが、新しい化粧品をこれから試す場合は、あまり多くの成分が添加されていないものの方が安心かもしれません。

例えば、ワセリンは石油由来ですが、逆にそれ以外のものが入っていないのでリスクは低いと言えます。

添加物について

また、化粧品には基本成分(基剤)、訴求成分、さらに品質保持を目的とした成分が配合されています。

この基本成分(基剤)の中には、エタノールや水性の成分と油性の成分を混ぜ合わせるための界面活性剤が配合されていたり、品質保持を目的とした成分には、防腐剤としてパラベンなどがあります。

最近の傾向として、こういった成分は使用を避けられる傾向にあります。

必ずしも、パラベンなどがアレルゲンになるとは限りませんが、アトピー性皮膚炎の場合は、実際に化粧品を試して肌に合ったものを選ぶのが好ましいと思われます。

さらに詳しく

乳液やクリーム、またクレンジングや洗顔には、ほぼ必ず界面活性剤が使われています。ただ、界面活性剤に対するマイナスのイメージがあるので、「合成界面活性剤」「石油性界面活性剤」は不使用と表記されていることが多いように感じます。

まとめ

まとめ

少し難しい内容もありましたが、最後まで目を通していただきありがとうございます。

まだまだ発展途上の治療法、スキンケアですが、これからもっと研究が進んでより実用化されるんじゃないかと個人的には期待しています。

これまでの、症状を抑えるケアではなく、肌自体を健やかな状態にして肌質を改善してくれる期待が持てる分野と言えるのではないかと思います。

これまでの治療やスキンケアでは思うように結果が出なかった方、肌質だからしょうがないとアトピーを諦めていた方、ぜひ新しい治療法・スキンケアを試してみられてはいかがでしょうか!

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エビデンスサイト

日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン「日本皮膚科学会ガイドライン」PDFより

アトピー性皮膚炎「医療法人社団 東京慈光会 ひふのクリニック人形町」公式HPより

再生医療|点滴治療「アヴェニューセルクリニック」公式HPより

「第65回日本アレルギー学会① シンポジウム8-1 アトピー性皮膚炎におけるトランスレーショナルリサーチ」「マルホ皮膚科セミナー」京都大学大学院 皮膚科 助教 大塚篤司

アトピー性皮膚炎-よりよい治療のためのEvidence-Based Medicine(EBM)とデータ集 2010年「九州大学医学部 皮膚科科学教室」より

アトピー性皮膚炎「認定NPO法人(特定非営利活動法人)アレルギー支援ネットワーク」公式HPより

●『身近になった再生医療-幹細胞を利用したインターナルアンチエイジング-』吉田治著/徳間書店/2012年

自己幹細胞培養上清療法「神成美容外科」公式HPより

ヒト幹細胞コスメ「@コスメ」HPより

ひと幹細胞おそるべし 「レーブまね〜じゃ〜の髪と肌が若返るブログ」より

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